2006年07月
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›1 19, 2005
平成9〜15年 No.2
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B
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- 公園のベンチ積もりし だれも座る人なし 我雪をはらう 手の冷たさが頭の先まで ズンズンと伝わる 二月六日
- 四十一才息子帰る 無事にと空を仰ぐ 空は青空 七十一才の父
- 息子帰る 妻は彼女にと四つ折のお礼をこっそりと渡す 妻の横顔にシワひとつふえる
- 白い湖面に光がさす 影は空にすいとられ 我の心もすいとられそう 静けさの散歩道
- 自然は長い〜長い時間をかけてくりかえすが 我の人生は一度 だが、心はいつまでもと思う 散歩道
- あと五年走れる石炭車 今ひとつ元気なし 淋しさが胸につまる 雪の線路道
- 娘の病気治れと 石碑に手を合わす 心は淋しく 頭をたれる 二月二十三日
- 五色に変わる冬雲 孫の顔色と同じなり 今日は二月末
- 痴呆の妻をいたわり歩く夫婦 今日もすれ違う 残るは二人の足跡のみがハッキリと
- 父の冗談につられ 笑う娘 父の死まで元に戻るかと 父の涙
- 妻 少しやせる 我がかわりにやせる と言うと 妻に叱られる
- 若草顔を出せと 小鳥のさえずり けなげに胸を打つ 我元気に散歩する 百才までと汗をかく
- 遠い青空に轟く飛行機の音 五十六年前の 心がつまる 老人一人の散歩道
- 結婚して四十六年 妻と顔を見合わす ゆびおり数えて あとゆびが先に進まず
- 四十六年前 十時の夜行列車に乗って新婚旅行 狩勝峠 汽笛高らかに登る 遠い想い出 今日は、三月十六日
- 温泉に泊まりし新婚旅行 湯のけむりで 何も見えず 今は、互いの幸だけが いつまでも
- 老夫婦一組 妻は元気よく手を大きく振って前になる 夫は一生懸命あとに続く 散歩道
- 若き友人一人は 高笑い もう一人は頭をさげ 三月末は「泣き・笑い」の月 二人は腕を組んで去って行く 散歩道
- 息子の声 薬よりも百倍も効く 電話のかなた
- 妻に今日は命日 仏壇に手を合わす 母亡くしより六十二年 鏡に映る顔のシワ 今日は、六月五日
- 彼岸の日 父より二十七年も生きし 父母に祈る 生きる力を与えてくれし 感謝するのみ
- 自然に包まれし春採湖の三石碑 ヘビ年も平和にありますように 頭をたれる 十二月三十日